伊豆山神社 完全ガイド|源頼朝と北条政子が結ばれた熱海の縁結び古社――837段の石段・赤白二龍・走り湯

熱海駅からバスでわずか7分。しかしバスを降りてから本殿までは、837段の石段が待っている。この石段こそが、伊豆山神社が「ただの観光神社ではない」ことを物語っている。

伊豆山神社は、源頼朝と北条政子が人目を忍んで逢瀬を重ねた場所として知られる。二人はこの神社の境内で恋を育み、やがて鎌倉幕府を開く夫婦となった。この史実から、伊豆山神社は日本有数の縁結びのパワースポットとして信仰を集めている。

歴史はさらに古い。創建は紀元前に遡るとされ、「伊豆」の地名の由来はこの神社にある。かつては「走湯権現」と呼ばれ、箱根権現(箱根神社)と並ぶ関東の霊場として武家の崇敬を受けてきた。境内の手水舎にいる赤と白の二龍は、この神社の神使であり、縁結びの象徴でもある。

伊豆山神社の朱塗りの本殿。龍の彫刻と注連縄が印象的
緑に囲まれた伊豆山神社の本殿。朱塗りの社殿に龍の彫刻が施されている(Photo: M-safe / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)

伊豆山神社が特別な理由

源頼朝と北条政子の恋の聖地

1160年代、平家に敗れた源頼朝は伊豆国に流された。その配流中に出会ったのが、伊豆の豪族・北条時政の娘・政子だった。二人は父の反対を押し切り、伊豆山神社の境内で密かに逢瀬を重ねた。

境内には「腰掛石」と呼ばれる石があり、二人が並んで座った場所と伝わる。やがて頼朝は平家を打倒し、鎌倉幕府を開く。この「逆境の中で結ばれた恋が天下を取る」という物語が、伊豆山神社の縁結びの力の根拠となっている。

単なる「良縁祈願」ではなく、「困難を乗り越える強い縁」を結ぶ神社とされるのが特徴だ。恋愛だけでなく、仕事上の縁や人生の転機に訪れる参拝者も多い。

赤白二龍(せきびゃくにりゅう)

伊豆山神社の神使は、赤い龍と白い龍。手水舎(てみずしゃ)には赤と白の二龍が絡み合うように水を吐く姿があり、この神社のシンボルとなっている。

赤龍は火を、白龍は水を象徴し、二龍が合わさることで温泉が生まれるとされる。伊豆山は古くから温泉の聖地であり、龍信仰と温泉信仰が一体となっている。

「赤白二龍守」は伊豆山神社でしか手に入らないお守りで、縁結び・恋愛成就のお守りとして人気が高い。

赤白二龍の手水舎。赤い龍と白い龍が水を吐いている
手水舎の赤白二龍。赤龍は火、白龍は水を象徴し、温泉の源とされる(Photo: Naokijp / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

837段の石段

海岸近くの「走り湯」から本殿まで、837段の石段が続く。これは伊豆山信仰の修行の道でもあった。

現在、多くの参拝者は熱海駅からバスで途中まで上り、残り約170段を歩いて本殿に到達する。バス停から本殿までは約10分、全837段を下から歩くと約40〜60分。 体力と時間に合わせてルートを選べる。

石段の下には「走り湯」(日本三大古泉のひとつ)があり、全段歩く場合は走り湯→石段→本殿→バスで下山というルートが効率的。

「伊豆」の名の由来

意外と知られていないが、「伊豆」という地名はこの神社に由来する。伊豆山の「いず」は「湯出(ゆいず)」が転じたもので、山中から温泉が湧き出ることを意味する。伊豆半島全体の名が、この一つの山から広がった。

ご利益

  • 縁結び・恋愛成就: 頼朝と政子の故事から、日本有数の縁結び神社。困難を超える強い縁を結ぶ
  • 強運守護: 配流の身から将軍に上り詰めた頼朝にあやかる「強運守」が人気
  • 温泉の守護: 赤白二龍の加護により、温泉地の繁栄を守る
  • 子孫繁栄: 頼朝・政子夫妻にちなみ、子宝・安産祈願にも
  • 病気平癒: 古くから走り湯の温泉に治癒の力があるとされてきた

ベストシーズンと訪問時期

季節ごとの特徴

春(3月〜5月): 気温12〜22℃。石段沿いの新緑が美しく、歩きやすい気候。梅まつり期間(1〜3月)は熱海梅園と合わせて訪れる人が多い。 平日午前が空いている。

夏(6月〜8月): 気温24〜32℃。石段は木陰が多いが、全837段は汗だくになる。朝9時前の参拝を強く推奨。 熱海の花火大会(7〜8月の週末)と合わせて訪れるなら、午前中に参拝→午後はビーチ→夜は花火のプランが理想。

秋(9月〜11月): 気温14〜24℃。最も歩きやすい季節。 11月下旬〜12月上旬は紅葉が石段を彩る。

冬(12月〜2月): 気温4〜12℃。参拝客が少なく静かに参拝できる。1月は初詣客で混雑。 熱海の温暖な気候のおかげで真冬でも極端に寒くはない。

おすすめの時間帯

  • 朝8〜10時: 参拝者が少なく、静かな境内を楽しめる
  • 夕方15〜16時: 相模湾に夕日が沈む景色を境内から眺められる
  • 避けるべき時間: 土日の11〜14時(バス停〜本殿の石段が混雑)

参拝・見学ガイド

参拝ルート(推奨)

ルートA: バス利用(約1時間〜1.5時間)
1. 熱海駅からバス7分「伊豆山神社前」下車
2. 石段を約170段上る(10分)
3. 本殿エリアで参拝・散策(30分)
4. 帰りはバスで熱海駅へ

ルートB: 全石段踏破(約2〜3時間)
1. 熱海駅からバスまたは徒歩で走り湯へ
2. 走り湯を見学(15分)
3. 837段の石段を上る(40〜60分)
4. 本殿エリアで参拝・散策(30分)
5. バスで下山

本殿エリアの見どころ

本殿(拝殿): 朱塗りの社殿。龍の彫刻が見事。正面から参拝したら、社殿の側面にも回ってみると彫刻の細部が見える。

赤白二龍の手水舎: 参拝前に手を清める場所だが、この二龍自体が見どころ。写真撮影スポットとして人気。

光り石(ひかりいし): 本殿の脇にある大きな霊石。しめ縄で囲まれており、触れることはできない。伊豆山の地から出た神聖な石とされる。

腰掛石: 頼朝と政子が腰かけたと伝わる石。縁結びの祈願をする参拝者が多い。

伊豆山神社境内の光り石。しめ縄で囲まれた霊石
境内の光り石。しめ縄で囲まれた伊豆山の霊石で、古くから信仰の対象(Photo: Naokijp / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

お守り・授与品

| お守り | 初穂料 | 特徴 |
|——–|——–|——|
| 赤白二龍守 | 1,000円 | 赤と白の龍が描かれた縁結び守。伊豆山神社限定 |
| 強運守 | 800円 | 頼朝の強運にあやかる。逆境を乗り越える力 |
| 縁結び守 | 800円 | ペアで持つタイプもあり |
| 御朱印 | 500円 | 赤白二龍の印が押される |

走り湯(はしりゆ)

本殿から石段を全て下った海岸近くにある温泉の源泉。日本三大古泉(道後温泉・有馬温泉と並ぶ)の一つとされる。洞窟内から約70℃の温泉が湧き出しており、見学は無料。

注意: 洞窟内は蒸気が充満しており非常に暑い。長時間の滞在は避けること。

アクセス情報

住所: 静岡県熱海市伊豆山708-1

電車+バス(推奨)

  • JR熱海駅からバス(伊豆山方面)約7分「伊豆山神社前」下車
  • バスは1時間に2〜3本。最終便の時間を事前に確認
  • バス停から本殿まで石段約170段(10分)
  • 東京から: 東海道新幹線で約50分(こだま)、在来線で約1時間40分

  • 東京方面: 小田原厚木道路→真鶴道路→熱海(約2時間)
  • 名古屋方面: 東名高速→沼津IC→熱海(約2.5時間)
  • 駐車場: 神社境内に無料駐車場あり(約30台)。土日・祝日は満車になりやすい

基本情報

| 項目 | 詳細 |
|——|——|
| 参拝時間 | 境内自由(社務所 9:00〜16:30) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 拝観料 | 無料 |
| 所要時間 | 1〜1.5時間(バス利用)/ 2〜3時間(全石段) |
| 電話 | 0557-80-3164 |
| 公式サイト | https://izusanjinjya.jp/ |

参道石段と鳥居。緑豊かな参道が上へ続く
参道の石段と石造りの鳥居。ここから本殿へ向かって石段が続く(Photo: Naokijp / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

周辺のおすすめスポット

徒歩圏内

  • 走り湯: 石段の下、海岸沿い。日本三大古泉。洞窟内で湧出する温泉を見学可能(無料)
  • 伊豆山温泉: 走り湯の源泉を引く温泉旅館が点在。参拝後の立ち寄り湯に最適

熱海市内(車・バスで10〜15分)

  • 熱海梅園: 1月〜3月が見頃。日本一早咲きの梅として有名。伊豆山神社から車で10分
  • 來宮神社(きのみやじんじゃ): 樹齢2,000年超の大楠で知られるパワースポット。熱海駅から徒歩20分
  • 熱海サンビーチ: 夏は海水浴、7〜8月は花火大会。熱海駅から徒歩15分
  • MOA美術館: 国宝「紅白梅図屏風」を所蔵。相模湾を一望する高台に建つ

モデルコース:熱海パワースポット巡り(1日)

| 時間 | スポット | 所要 |
|——|———|——|
| 9:00 | 走り湯見学(石段の下から開始) | 15分 |
| 9:15 | 837段の石段を上り伊豆山神社へ | 50分 |
| 10:15 | 伊豆山神社参拝・散策 | 40分 |
| 11:00 | バスで熱海駅へ移動 | 10分 |
| 11:30 | 熱海銀座商店街で昼食(海鮮丼) | 1時間 |
| 13:00 | 來宮神社参拝(大楠) | 40分 |
| 14:00 | MOA美術館 | 1.5時間 |
| 16:00 | 熱海温泉で日帰り入浴 | 1時間 |

訪問者の声

> 「837段は大変だったけど、上り切った時の達成感が半端ない。境内から見える海の景色が最高のご褒美」
> — Google Mapsの口コミより

> 「赤白二龍の手水舎は写真で見るより迫力がある。お守りもここでしか買えないものが多くて、友人へのお土産にも良い」
> — Google Mapsの口コミより

> 「バスで行けば石段は170段だけなので、体力に自信がない人でも大丈夫。頼朝と政子の歴史を知ってから行くと感慨深い」
> — Google Mapsの口コミより

さまざまな訪問者へのアドバイス

写真撮影が目的の方

ベストスポット: (1) 赤白二龍の手水舎(接写で龍の表情を狙う)。(2) 石段の途中から見上げる構図(石段が上に消えていくライン)。(3) 本殿と緑の森のコントラスト。(4) 境内からの相模湾の眺望。朝8〜9時が人が少なく撮影向き。 走り湯の洞窟内は蒸気で曇りやすいため、レンズの曇り対策を。

子供連れの方

バス利用の170段コースなら小学生以上は問題ない。全837段は小学校高学年以上向け。石段は一部急なので、小さい子は手をつないで。境内にはトイレあり。走り湯は洞窟内が非常に暑いため、幼児は入口で見るだけにした方が安全。

車椅子・ベビーカーの方

神社境内の駐車場まで車でアクセスすれば、本殿エリアは比較的平坦。ただし石段が唯一の参道のため、駐車場を利用できない場合はアクセスが困難。事前に電話(0557-80-3164)で確認を推奨。

御朱印収集者の方

社務所で通常の御朱印(500円)が受けられる。赤白二龍の印が特徴的。社務所は9:00〜16:30。 正月・祝祭日は書き置き対応の場合あり。來宮神社と合わせて熱海御朱印巡りをする参拝者も多い。

よくある質問

石段は全部歩かないとダメ?
バスで「伊豆山神社前」まで行けば、残りは約170段。体力に合わせて選べる。全837段を歩くのは「修行体験」として楽しむ人向け。

熱海駅からのアクセスは?
バスで約7分、「伊豆山神社前」下車。タクシーなら約5分(1,000円前後)。徒歩は坂道が急で約30分。

所要時間はどのくらい?
バス利用で1〜1.5時間。走り湯+全石段なら2〜3時間。熱海観光と合わせるなら半日見ておくと余裕がある。

來宮神社とどちらに行くべき?
両方回るのが理想(モデルコース参照)。縁結びなら伊豆山神社、大楠のパワーなら來宮神社。どちらか一つなら、目的に合わせて選んで。

近くのパワースポット

  • [箱根神社](https://k005.net/powerspot/hakone-jinja/) — 芦ノ湖畔の「箱根権現」。伊豆山神社と並ぶ関東の二大権現(車で約40分)
  • [來宮神社](https://k005.net/powerspot/kinomiya-jinja/) — 樹齢2,000年超の大楠。熱海のもう一つのパワースポット(バスで約15分)

まとめ

伊豆山神社は、源頼朝と北条政子の恋物語が息づく縁結びの聖地だ。配流の身だった青年武士と豪族の娘が、この神社の境内で恋を育み、やがて天下を取る――その物語は、800年以上経った今も参拝者の心を動かす。

赤と白の二龍が絡み合う手水舎で手を清め、光り石に手を合わせ、腰掛石の前で頼朝と政子に思いを馳せる。境内から見下ろす相模湾の青さは、この神社が山と海の両方の力を持つことを教えてくれる。

837段の石段を全て歩くもよし、バスで楽に上るもよし。参拝後は走り湯で古代の温泉に触れ、熱海の温泉で疲れを癒す。東京から新幹線で50分という近さで、これだけの歴史と自然が凝縮されたパワースポットは他にない。

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*この記事の情報は2026年3月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。*

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