龍宮神社(北海道小樽市)| 港町の海神を祀る駅徒歩5分のパワースポット完全ガイド

JR小樽駅から徒歩約5分。北前船で栄えた港町・小樽の中心に、海神綿津見神三柱を主祭神とする龍宮神社(りゅうぐうじんじゃ)が鎮座しています。創建のきっかけは、明治2年(1869年)に幕末の偉人・榎本武揚が小祠を設け遠祖の桓武天皇を奉祀したこと——以来150年余り、北海道開拓と港町小樽の歴史を見守ってきました。

公式に確認できる主な御神徳は豊漁・航海安全・漁業繁栄・水難除け・五穀豊穣・商売繁盛・開運厄除・立身出世。麻生太郎元首相の参拝後に首相就任した故事が公式に紹介されるなど、立身出世のパワースポットとしても知られます。

この記事では、龍宮神社公式・北海道神社庁・小樽市・JR北海道の一次情報をベースに、御朱印、例大祭(小樽三大祭り)、駅からのアクセス、小樽運河・三角市場との組み合わせ、冬期の安全注意点まで、訪問前に知っておくべきすべてをお伝えします。

龍宮神社の社殿
雪に包まれた龍宮神社の社殿(Photo: 禁樹なずな / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

このスポットの魅力

榎本武揚が始まりの「北海鎮護」の社

龍宮神社のはじまりは、北海道神社庁によれば明治2年(1869年)、榎本武揚が小祠を設け遠祖の桓武天皇を奉祀したことにさかのぼります。明治9年には榎本自身が「北海鎮護」の額を献納し、国有地払い下げを機に正式な神社として整えられました。

榎本武揚は、天然の良港を持つ小樽を貿易・石炭積出し・北前船の拠点と見抜き、北海道開拓を推進した人物。その榎本が「北の海を護る神」として整えた神社が、JR小樽駅から徒歩5分の場所に今もあります。境内には榎本武揚公の銅像が立ち、参拝者に小樽の近代史を伝えています。

明治30年に「大和田津美神社」、翌31年に「龍宮神社」と改称されました。

海神・綿津見神三柱と七柱の祭神

龍宮神社の主祭神は綿津見神——海を司る神様です。北海道神社庁の掲載によれば、祭神は以下の七柱からなります。

祭神 御神徳(公式)
底津・中津・上津和田都美神(綿津見神三柱) 豊漁、航海安全、漁業繁栄、水難除け
豊受姫命 五穀豊穣、商売繁盛、開運厄除
大物主神 産業、疫病除け、酒造り
大毘古命 勝運、武運長久、交通安全、健康長寿
桓武天皇 立身出世、商売繁盛、開運厄除、学業成就、企業繁栄

港町・北前船の拠点として発展した小樽にふさわしい、「海の安全」と「商売・開運」の両方を司る神社です。

社殿の龍神像と「龍宮」の意匠

社殿には一刀彫りの龍神像が祀られ、下面には蛇が彫られていることが公式境内案内に記されています。「龍宮」の名は、海神宮(龍宮城)に由来するという説明を公式は断定していませんが、海神を祀る神社にふさわしい意匠が境内に随所に配されています。

小樽運河
龍宮神社から徒歩約12分の小樽運河(イメージ)
小樽の海岸風景
海神を祀る神社にふさわしい北海道の海岸風景(イメージ)

龍宮神社が「立身出世のパワースポット」と呼ばれる理由

龍宮神社が地元・全国の参拝者に注目される理由は、祭神・桓武天皇の御神徳「立身出世」と、麻生太郎元首相の参拝後の首相就任という具体的な故事にあります。神社公式は、この出来事を「立身出世の御利益」として紹介しています。

港町の小さな神社でありながら、現代の政治家・経営者が自らの願いに正面から向き合う場所として訪れる——そんな神社です。

商売を始めようとしている人、転職・独立を考えている人、新しい挑戦をしたい人にとって、海の安全を祈った榎本武揚の精神性と、桓武天皇の立身出世の御神徳を受け継ぐ龍宮神社は、訪問する価値のあるパワースポットです。

ただし、「願いが必ず叶う」「金運が上がる」といった効能保証表現は本記事では用いません。公式に確認できる御神徳と、実在の故事のみを根拠としています。

この場所の気質

龍宮神社は、榎本武揚が小樽に創建した社で、海の底・中・表を司る三柱の海神を祀る。編集部はその気質の主を水と見立てる。副は金——社宝の「流星刀」は空から落ちた隕鉄を鍛えた刀であり、この社が抱えるもう一つの気を体現している。

水と金が重なる場所は、寄せてくるものと、それを鍛えて形にするものの両方を持つ。祀られる神の顔ぶれがそのまま出ている。海神三柱に豊漁・航海安全・水難除けを願い、豊受姫命に商売繁盛を、桓武天皇に立身出世を願う。榎本武揚がこの港を貿易と石炭積み出しの拠点と見抜いた土地で、海の安全と商いの成否が、一つの社に並べて祈られてきた。ここで気を作っているのは、地形ではなく人の出入りのほうである。

だからこの場所は、いまの自分の立場に、しっくりくる呼び名がない人に響く。やっている仕事や役割を、どこか仮のものだと感じている。一度離れた場所へ、もう一度名前を出して関わろうとしている。自分のしていることを、人に一言で言い表せないままでいる。三つに共通するのは、中身が足りないのではない。呼び名のほうが、まだ追いついていないということである。この社も、龍宮神社(りゅうぐうじんじゃ)と名乗る前は大和田津美神社だった。

始まりは明治二年、榎本武揚が小さな祠を設け、遠祖である桓武天皇を祀ったことである。社名がいまの形に定まったのは、それから三十年ちかく経ってからだった。榎本は明治九年に「北海鎮護」と自ら書いた額を納めている。何をする社かを先に決めて額を掲げ、名前はあとから定まった。ちなみに、桓武天皇の御神徳として公式に挙げられているのが立身出世である。

気質を受け取るなら、小樽駅から歩いて向かいたい。徒歩五分ほどで鳥居に着き、そこから坂をのぼって境内に入る。社殿には一刀彫りの龍神像が祀られ、その下面には蛇が彫られている。榎本の銅像も「北海鎮護」の額も、この境内で見られる。毎月二十日の朝七時からの祈願祭は一般も参列できる。ただし冬は事情が変わる。小樽市は路面の凍結による転倒事故が多い土地で、坂や階段はとくに滑る。冬に来るなら滑り止めのある冬靴を用意したい。夜間の境内の照明や除雪の状況は公式に確認できないため、大晦日と元旦の神事の日以外、夜の参拝は避けたほうがよい。

一方で、ここで得にくいものもある。この社の始まりは、土地に古くから伝わる言い伝えではなく、一人の人物の判断だった。龍宮神社が差し出すのは、代々受け継いできたという後ろ盾ではなく、空から落ちてきた鉄を打ち直して社宝とした、一振りの刀(流星刀)である。

※この見立ては、祀られる存在・土地・由緒という実在の根拠から編集部が導いたものです。見立ての考え方

ベストな訪問時期・行事

年間行事カレンダー

月日 行事 内容
1月1日 0:00 龍神天昇祭 大晦日23:00から年越し神事。0:15から松前神楽奉納
1月1日 8:00 歳旦祭 —
毎月20日 7:00 小樽繁栄・市民息災祈願祭 一般参列可、早朝参拝が可能な貴重な日
6月20-22日 例大祭(小樽三大祭り) 商店街の屋台・露店、神輿巡行、松前神楽奉納
10月第一日曜 秋季祭 いなほ幼稚園との合同、バザー・露店・子ども相撲大会
10月1日-11月15日 七五三参り —

松前神楽は2018年3月8日に国の重要無形民俗文化財に指定された伝統芸能で、龍宮神社の祭事で奉奏されます。

季節別の見どころ

季節 見どころ 注意点
春(4-5月) 雪解け、新緑 朝晩はまだ冷える
夏(6月) 例大祭(20-22日)——小樽三大祭りの熱気 屋台・露店の混雑
秋(9-10月) 秋季祭(10月第一日曜)、紅葉 朝晩は氷点下近くまで
冬(12-3月) 雪化粧の社殿、初詣 路面凍結に最大注意(後述)

桜・紅葉の境内見頃について公式情報は確認できないため、小樽の一般的な季節情報を参考にしてください。

おすすめの時間帯

  • 早朝(毎月20日のみ): 7時開始の祈願祭は一般参列可。通常日の早朝自由参拝可否は公式に明示なし。
  • 昼(9:00-17:00): 通常参拝時間(小樽市案内に基づく)。御朱印受付(8:30-17:00、北海道神社庁)と合わせて。
  • 夜間: 大晦日・元旦の深夜神事以外、通常夜間参拝の照明・安全性は公式確認できず。夜間参拝は推奨しません。

散策ガイド:どう回るべきか

基本ルート(半日コース・約2-3時間)

1. JR小樽駅着 → 駅を出て左手の横道を直進、いなほ幼稚園の隣まで徒歩約5分
2. 鳥居をくぐり、坂をのぼって境内へ
3. 本殿参拝(綿津見神・桓武天皇ほか七柱)
4. 社殿の龍神像を確認、榎本武揚公銅像で歴史に触れる
5. 御朱印を希望する場合は授与所へ(8:30-17:00、初穂料600円)
6. 神社公式案内によれば三角市場へ徒歩3分——小樽グルメの拠点
7. 小樽運河へ徒歩約12分——大正12年完成の運河、石造倉庫、散策路
8. 旧国鉄手宮線(廃線跡)、堺町通り(北一硝子、ルタオ、オルゴール堂)

御朱印について

項目 内容
御朱印受付時間 8:30-17:00(北海道神社庁掲載)
龍宮神社御朱印 初穂料600円
鳳凰御守護 600円
龍神御加護 600円
御朱印帳 御記帳あり 2,600円 / なし 2,000円、龍年限定蒔絵御朱印帳もあり

御朱印の現地授与の種類・直書き可否は変動するため、訪問直前に神社へ確認してください。

基本情報・アクセス

基本情報(2026年5月時点)

項目 内容
正式名称 龍宮神社(りゅうぐうじんじゃ)
住所 〒047-0032 北海道小樽市稲穂3丁目22-11
主祭神 綿津見神(底津・中津・上津和田都美神)+ 豊受姫命 + 大物主神 + 大毘古命 + 桓武天皇
御神徳 豊漁・航海安全・漁業繁栄・水難除け・五穀豊穣・商売繁盛・開運厄除・立身出世
参拝時間 小樽市案内では9:00-17:00(最新は神社へ確認)
御朱印受付 8:30-17:00(北海道神社庁掲載、常時)
駐車場 境内に約20台(料金は公式未掲載)
例大祭 毎年6月20日-22日
電話 0134-22-4268
公式サイト ryugujinja.jp

アクセス

徒歩で(最も一般的)

起点 所要時間
JR小樽駅 → 龍宮神社 徒歩約5分(神社公式案内)
龍宮神社 → 三角市場 徒歩約3分(神社公式)
龍宮神社 → 小樽運河 徒歩約12分(神社公式)

JR(2026年5月時点)

区間 所要時間 運賃(自由席片道)
札幌駅 → 小樽駅(快速エアポート) 約33-41分 800円
札幌駅 → 小樽駅(普通列車) 約46分 800円
新千歳空港駅 → 小樽駅(快速エアポート) 最速73分 2,040円(指定席は3,040円)

JR北海道は2025年4月1日に運賃改定を実施済み。訪問日には公式ダイヤ・運行情報を再確認してください。

車で

  • 境内駐車場 約20台(料金は公式未掲載)
  • 鳥居から坂をのぼる構造のため、車での乗り入れ範囲は要確認

周辺情報・モデルコース

主要な周辺スポット

スポット 距離 内容
三角市場 神社から徒歩3分 海鮮丼、新鮮な北海道食材
小樽運河 神社から徒歩12分 大正12年完成、石造倉庫が並ぶ散策路
旧国鉄手宮線 寿司屋通り〜小樽市総合博物館の約1,600m 廃線跡の散策路、JR小樽駅から徒歩約15分
寿司屋通り 堺町通りから国道5号へ向かう坂 小樽の代表的なグルメエリア
堺町通り 運河から徒歩 北一硝子、ルタオ、オルゴール堂
小樽天狗山ロープウエイ 小樽駅から路線バス約20分 山麓→山頂ロープウエイ約5分、夜景スポット
おたる水族館 小樽駅から 祝津3丁目303番地、天狗山セット券あり

モデルプラン(半日コース)

時間 行動
9:00 JR小樽駅着
9:05 三角市場で海鮮丼の朝食
10:00 徒歩で龍宮神社へ(3分)、参拝・御朱印
11:00 龍宮神社→小樽運河へ徒歩(12分)
11:30 運河散策、旧国鉄手宮線
12:30 堺町通り散策(北一硝子・ルタオ・オルゴール堂)
14:00 寿司屋通りで昼食
15:30 天狗山ロープウエイで夜景見学(または札幌へ)

訪問者の声

駅近の利便性と、隣接するいなほ幼稚園への撮影配慮が体験談として記されています。

境内へは坂・階段を経るため、足元への注意が必要です。

境内の歴史展示は、北海道開拓史と小樽港の発展史を体感できる貴重な要素として、複数の訪問者が言及しています。

汎用の神社注連縄
神社の伝統的な注連縄と紙垂(イメージ)

ユーザーセグメント別ガイド

御朱印収集者の方

  • 受付時間: 8:30-17:00(北海道神社庁掲載・常時)
  • 初穂料: 龍宮神社御朱印・鳳凰御守護・龍神御加護 各600円
  • 御朱印帳: 御記帳あり 2,600円 / なし 2,000円、龍年限定蒔絵御朱印帳もあり
  • オンライン授与: 公式ページに対応掲載

直書き可否・現地授与の種類は変動するため、当日確認をお勧めします。

写真撮影が目的の方

ベストスポット:

  • 社殿正面(神明造)
  • 一刀彫りの龍神像
  • 榎本武揚公銅像
  • 「北海鎮護」の額

撮影マナー: 境内はいなほ幼稚園に隣接しているため、園児・参拝者を無断で撮影しない、参拝の妨げにならない配慮が必要です。

早朝・夜間に訪れたい方

早朝: 毎月20日午前7時の「小樽繁栄・市民息災祈願祭」は一般参列可。通常日の早朝自由参拝可否は公式明示なし。
夜間: 大晦日23:00・元旦0:00の深夜神事以外、通常夜間の参拝・照明・安全性は公式に確認できません。夜景目的の訪問は推奨しません。

子供連れの方

例大祭(6月)の稚児舞奉納、秋季祭(10月)の子ども相撲大会、七五三参り(10-11月)など、子供向け行事が公式に整っています。いなほ幼稚園が隣接しているため、地域の子供たちに親しまれている神社です。

ただし境内へは坂・階段があるため、ベビーカーは現地状況により利用が困難な場合があります。

車椅子・ベビーカーで訪れる方

公式境内案内には「鳥居をくぐって坂をのぼる」とあります。神社のスロープ・車椅子対応トイレ・段差回避導線は公式に確認できないため、来訪前に電話(0134-22-4268)で確認することを推奨します。

外国人観光客の方(For International Visitors)

龍宮神社公式サイトに常時英語対応の明示は確認できません。小樽国際インフォメーションセンターが市内観光支援を提供しているため、案内窓口として活用してください。

注意事項・安全情報

最重要:冬期の路面凍結

小樽市は冬期の路面凍結による歩行者の転倒事故が多数発生しています(小樽市公式注意喚起)。坂道・車の出入口・横断歩道・神社境内の坂や階段は特に注意。冬の参拝は滑り止めのある冬靴・スパイクを準備してください。

積雪・落雪・つらら

12月中旬から根雪・積雪が増し、歩道の段差や軒のつらら等への注意が必要です。

例大祭時の交通規制

例大祭(6月20-22日)は中心街に屋台・露店が並び神輿が巡行します。交通規制や2026年の詳細時刻は神社公式の直前告知で確認してください。

坂・階段

境内へは鳥居から坂をのぼる構造です。詳細や迂回路は公式に未掲載のため、足元の不安がある利用者は事前問い合わせを。

夜間の安全性

通常夜間の境内照明・除雪状況・見守り体制は公式に確認できません。深夜行事日以外の夜間参拝は推奨しません。

まとめ

龍宮神社は、JR小樽駅から徒歩わずか5分という抜群のアクセスと、榎本武揚が始まりの「北海鎮護」の歴史、そして綿津見神三柱・桓武天皇を含む七柱の祭神を擁する、小樽屈指のパワースポットです。

港町の海神を祀る神社として航海安全・漁業繁栄、そして桓武天皇の御神徳としての立身出世・商売繁盛——海と陸の両方の安全と発展を願う、北海道開拓150年の精神性を継ぐ場所です。

小樽運河や堺町通り、三角市場と組み合わせて半日で巡れる立地、6月の例大祭(小樽三大祭り)の熱気、毎月20日の早朝祈願祭——どの季節に訪れても新しい発見があります。

新しい挑戦を始めようとする方、商売の繁盛を願う方、北海道開拓史に触れたい方——小樽を訪れるなら、ぜひ龍宮神社で「海の神と立身出世の神」にご挨拶してみてください。

この記事があなたの龍宮神社訪問のお役に立てれば幸いです。

※本記事の情報は2026年5月時点のものです。御朱印初穂料・参拝時間・例大祭の詳細時刻・冬期の積雪状況は変動するため、訪問前に必ず龍宮神社公式(ryugujinja.jp / 0134-22-4268)で最新情報をご確認ください。